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今は昔の夏の日

今は昔の夏の日・・・私達は無邪気に遊んでいた
面白半分ではなく、普通に楽しんでいた肝試し・・・
眉唾モノの心霊スポット巡り・・・

オバケが出る事を興味本位に期待してはいても
本物を引き当てるなんて誰もが思わなかったあの夏の日

偶然引き当てた本物は
私達が思っていたのと違うモノだった。

『この道は生き物が怪我したり死んだりするだけの道だよ』
図書館で発足した、私達の名も無き集まりに時々参加する
コウヤが複雑そうな表情でそう呟く・・・

あの道の近く、通りすがりの視界の端に存在していた
枯れた花・・・供えられた品物・・・

そこにあった弔いは、供えられた物の傷みで腐敗し
意味合いを変えていた。

献花した後、供えた後・・・

貴方は・・・
ゴミになってしまったそれを自分で片付けていますか?
片付けて貰えるように手配していますか?

R15 オカルト 幼馴染

小説情報 連載(全18部) 怖い:11 ID:350599上木MOKA

深夜の絵空事


『恐怖』ということばには、わたしはふふんと、鼻を鳴らす思いだ。
 もちろん、恐怖を感じないとうわけではない。どちらかというと、所謂『ホラー』ということばの方が、その気持ちは大きいか。
 あくまで、エンターテイメントにすぎないと思えば、カッコつきの恐怖、ホラーはふふんと鼻で笑わずにはいられない。
 ただ、こうは言ったものの、私としては、ホラーというジャンルは好むところだ。
 もっとも、本質的な恐怖は感じた覚えがない。
 きっと、エンターテイメントのホラーに触れるほかの人たちも、同じ、ではないか。怖がりたい、そう、思って接するのであれば、恐怖はジェスチャでしかないだろう。

 今夏も、消費されるだけの恐怖が生成される。

小説情報 短編 怖い:1 ID:341323pueburo

壁の中の魚

 我が家の壁の中には、魚が棲んでいるのです。
 と言っても埋め込み式の水槽のような、小洒落たものがあるわけではありません。
 魚は本当に、台所の壁の中にいるのです。壁の中を泳いでいるのです。
 いつも決まって夕暮れ時に、水面ならぬ壁面の間際にまで浮上してきて、こちらとあちらの境界ぎりぎりを、優美に体をくねらせながら行き過ぎていくのです。
 

『壁の中の魚』


 初めこそ恐れも驚きもしました。
 けれど与える物を喜んで食べて懐くようでしたので、日を経るうちに魚はいつしか、私の日常の一部になっていったのでした。
 夫も未夜も台所へは立ち入りません。ですからこれは、私だけの秘密です。


 けれど青天の霹靂に、彼女の暮らしは打ち砕かれる。
 波風ひとつないと思えた日々が崩壊したその時、日常に溶け込んだ異常が果たす役割とは。

 魚はもう覚えてしまったので。
 壁の際には、どうぞお気を付けください。

残酷な描写あり 怪談 サイコ 人間心理 魚 餌を与えないで下さい

小説情報 連載(全6部) 怖い:136 ID:304467鵜狩三善

手が欲しい

て・て・て・てが欲しい。
無くした両手はどこですか…

ゆらゆらと風に靡くススキの様に、薄暗い校舎の中を、右に左に何度も転びそうになりながら。

ピチャピチャピチャ、赤い血が滴り落ちて、床に跡を引いていく。

雨が降り校舎を強く打ち付ける。
時々雷、けたたましい音をなり響かせその姿を照らす。

いい子にするから痛いのは嫌だ。助けて助けて助けて、悲痛な叫びが辺りに木霊す。

鈍い音、次いで絶叫、悲鳴、叫び、懇願、時が経つにつれ弱々しくなっていく声。

肉を引きちぎる音が教室に響き、血の匂いが充満する。野太い叫び、悲鳴、懇願。

て・て・て・手が欲しい。
無くした手はまだ見つからない

二次創作

小説情報 短編 怖い:0 ID:232486yuyuyu

人形と一緒に

 人形と一緒だった――

 心が傷んだ時、いつも人形たちがそばにいてくれた。一緒に食事をし、テレビを見て、そして同じベッドに潜った。変わらない笑顔が自己を支える糧となっていた。

 家族がほしかった。一人はさびしかった。だから、次々と人形は増えた。心のすき間を埋めるように。気がつけば、七十以上になっていた。

 夢の中でも、みんなと遊んだ。おしゃべりしたり、お茶したり。

 ふとしたきっかけで知り合った彼と付き合うことになったが、ある日突然激しく罵倒されて別れた。


 その後、彼は――

人形 掌編 家族 彼氏

小説情報 短編 怖い:26 ID:183239和田喬助

暗い狼

 日曜日の朝、ぼくはいつも早起きだ。大好きなテレビ番組『守護戦士シャイニングウルフ』を観なくちゃいけないから。

 シャイニングウルフの強敵、悪のダークウルフは、闇の心をもった人間に乗り移るんだ。操られた人間はダークに支配されて、悪いことを繰り返すんだって。

 夏休みのある日、ぼくは見てしまったんだ。勉強を教えてくれる『修二おじさん』が、ママをいじめているところを。 どうやらおじさんはヤツに乗り移られているみたい……ぼくがやっつけてやらなくちゃ!

R15 サイコ ヒーロー 夏休み 小学生 殺人

小説情報 連載(全2部) 怖い:86 ID:191255橘 塔子

がじゅまるさま

『がじゅまるさま』
小学生最後の夏休み
例年通りに、お盆の時期に母親の実家である島に帰省した杦田育子(スギタ ヤスコ)は、仲の良い従兄弟たちと遊ぶのを心待ちにしていた。
特に仲の良いミクちゃんとショウちゃんの姉弟から、とある相談を持ちかけられた。
なぜか一族の墓から除外されている姉弟の母の墓参りに出かけたヤスコたちは、彼女の実家に隠された恐ろしくも哀しい秘密を知ることとなる。

少年少女たちの織り成すジュブナイルホラー


眠太郎懺悔録シリーズ・スピンオフ作品

眠太郎 ジュブナイル 少年少女 親子 島 妖怪 邪鬼 民俗 がじゅまる

小説情報 連載(全2部) 怖い:10 ID:278281「青島龍鳴」

廃屋に潜む、闇の中

 ちょ、ちょっと待ってよ!
 暑すぎるからって、ここで心霊スポットに向かっちゃうわけ?

 私は、カズとトール、ユキにハルカと5人で、車で近所にある心霊スポットな廃屋へと向かった。
「ねえ、ちょっと涼しくない?」
「いいんじゃね? 暑苦しかったし、むしろ丁度良いだろ?」
「なんだか、わくわくしてこない? 何が出てくると思う?」
「やっぱさ、オバケに決まってるだろ? こういう場所はさ」
「……ね、ねえ……やっぱり帰ろうよぅ……」

 5人で向かったはずなのに。
「ふええええ、み、みんな、何処っ!?」
 いつの間にか一人ぼっちに……って、えええっ!?

 そんな中、現れるのは、兵隊さんの幽霊に。
「ねえ、おねえちゃん……あ・そ・ぼ?」
 おかっぱ頭の……顔がただれた少女だった!
「きゃあああああああっ!!」
 足を滑らせ、私は深い穴に落ちてしまってっ!!

「大丈夫?」
 助けてくれた彼は、本当に私の救世主?

 『廃屋に潜む、闇の中』 

「待ってたよ、君を……」

残酷な描写あり 廃屋 幽霊 肝試し なろうコン大賞

小説情報 連載(全11部) 怖い:0 ID:218170秋原かざや

蝋人形の館

 ぎぃ……がたん。
 ぎぃ……がたん。
 ぎぃ…………。
 ぎぃ…………。
 がたん。
 ペルシャ絨毯の上を走る私は絶対に振り返えらない。あの音の原因がまさかあんなものだったなんて。出口なんてないこの夢世界をひたすら走る。また暗闇に喰われるなんて嫌だ。そう思いながら走る。
 がたんがたん。
 しかし、暗闇は私の目の前に現れた。
 がたんがたんがたんがたんがたんがたんがたんがたんがたんがたんがたんがたんがたん。
 また、憤慨したように私を捉えた。
 この屋敷から出る方法はホントにないのか。
 この蝋人形の館から……。

残酷な描写あり

小説情報 連載(全5部) 怖い:22 ID:37031澁谷一希

おすそわけ

大学生の司《つかさ》は、ある日アパートの隣に住む聖《ひじり》から夕食のおすそわけを貰う。上京したばかりの自分への濁りのない優しさに、恋人と別れたばかりの司は一瞬で恋に落ちてしまう。相手が既婚者だと分かっても想いは膨らむ一方で、聖との関係も日々親密さを増していった。話をするうちに夫婦関係が危機的状況にあると知った司は、一人舞い上がる。しかし、毎晩おすそわけをしに訪れる聖に対し、次第に名状しがたい疑念を抱くようになる。

残酷な描写あり サスペンス 恋愛 サイコ

小説情報 短編 怖い:14 ID:81727蒼目ハク

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