参加作品一覧
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三隅 透。
彼女は全てを『察する』ことが出来た。
昔、両親が事故に遭うのを察した。
もっと昔には、祖母が突然死することを察した。
物事の結末を全て見通せる彼女の人生に
挫折と失敗はなかった。
誰よりも自分の能力に自信を持っていた彼女の人生は
誰よりも輝いているように見えた。
だが、犬も歩けば棒に当るように。
彼女もまた、その過剰な自意識が仇となり
重大なミスを犯してしまう・・・。
これは前日譚である。
後に語られることとなる噂話が出来るまでの
経緯の御話。
R15
助けて・・助けて・・助けて・・助けて・・助ケテ・・タスケテ・・タスケテ・・タスケテ・・・タスケテ・・タスケテ・・タスケテ・・・タスケテ・・・タスケテ・・・タスケテ・・・タスケテ・・・タスケテ・・・タスケテ・・・タスケテ・・・タスケテ・・・タスケテ・・・タスケテ・・・タスケテ・・・タスケテ・・・タスケテ・・・タスケテ・・・タスケテ・・・タスケテ・・・タスケテ・・・タスケテ・・・タスケテ・・・・・・・・・・
R15 残酷な描写あり
ある日。彼らはある館に招待された。招待されたのは合計10人。全員初対面であった。館にいた人間が、彼らに言った。
「只今から、あなたがた10人でゲームを行ってもらいます。ルールはご自分でお探しください。ただいえることは、 死なない でください。」と。
そして彼らは、この館とゲームの秘密を知っていく。その中の一人、禿蛇 武人(はがた たけと)は。恐怖と秘密に沈んでいく。
はたして、このゲームをクリアできるか…。
『仲間などいない。自分を信じろ』
残酷な描写あり 読み終わっても謎が
ドイツ風の架空世界を舞台に、『耳なし芳一』物語やグリム童話をベースにして創ったファンタジーホラーです。
クルトは黒い森と呼ばれる広大な森林の中にある小さな村に住むバイオリン奏者。貴族のサロンで演奏しながらいつか名を馳せることを夢見ている。
彼は森の中の館で戦争に行った夫の帰りを待つローゼマリアという女性と出会い、恋に落ちる。もとは歌手であった彼女はクルトの訪問と彼のバイオリンに合わせて歌うことを楽しみにしていた。
しかし黒い森に残虐な獣が現れ次々と人を襲う事件が発生する。クルトは危険な森からローゼマリアを救い出そうとするが……。
恐怖要素よりも切ないラブストーリーがメインです。
R15 残酷な描写あり 中世ドイツ風 森 悪魔・魔物 バイオリン・音楽 貴族 狼・獣
この学校には、俗に言う七不思議なんてものはない。時々、あの教室には出るよとか、昔この近くで自殺した人がいたとか、冗談まじりに言ったりするだけ。
福中京子は夜の学校が好きだ。特に夏は毎日侵入して自分の別荘のような気分で廊下を闊歩した。そんなある日……
「先生?なに、してるんですか?」
「それはこっちの台詞ですよ、福中さん」
夜の学校で、冴えない教師久御山浩一と出会ってしまった運のないその日、いつもの学校は京子の知らないものへとその姿を変える。
追いかけてくる。どこまで行っても、あいつらは私を。
ご都合主義派 予告文章と違う
「謝らなければならないことは沢山あると思うんだ。生きてりゃ誰しも後ろ暗い一物を抱えてしまうもんだからね。反抗期、母親に対して当たり散らしてしまった、或いは父親に冷たい態度をとってしまった。気に入らない相手を苛めてしまった。不貞を犯してしまった。人を殺してしまった。嘘を吐いてしまった。種々雑多な罪が人にはあると思うんだ。道徳的に考えれば、それについては謝罪をするべきなんだけれど、いやはや、これが存外難しい。僕には出来ないね。出来る気がしないね。だってそれは相手の感情を逆撫でするようなものじゃないか。何をされるか判ったものではない。だから、忘れるのが一番。結局そういう詰まらない結論に落ち着く以外に道はないんだと思うよ。ん? それでも謝りたい。なるほど、傍迷惑な人間もいたものだなあ。ま、それなら好きにすればいいんじゃない? 僕に止める権限なんてないんだから」
R15 蠱毒 都市伝説 夢 高校生 大学生 大人 オカルト
幼い頃は怖いものをよく見る。勿論それの大半は偽物だろう、けれど中には本物があるかもしれない。
そう、本物を見てしまった子供もいるかもしれない。その子はどんな本物を見てしまったのか。そしてその後どうなったのか。この話はそんなお話だ。
だけど、安心して欲しい。本物か偽物かなんて僕らには関係のない話だ。
僕らは客観的に第三者の視線でそれを断じる、そう出来るのだから。
そう、僕らには関係ない。関係があるのはいつだって怖いものを見ている幼い僕らなのだ。
残酷な描写あり 子供時代 夢
お化け屋敷──ね。
あぁ、いや別に不満があるわけじゃあない。……いやだから違ぇって。そりゃ確かに凡庸だわなとは少しは思ったが。睨むなよ、お前ら。
少し思いだしちまっただけだよ。高一の時のことをな。
あ? 気になるだと。別に楽しい話じゃねぇぞ。
……おい誰だ、失恋話とか言ったヤツ。名乗り出ろ。
分かったよ。教えてやる。言っとくが、別に幽霊が出たとかそんな話じゃない。……いや、幽霊が出たほうがまだ良かったかもな。
五年前のことだ。高一の夏、俺は遊園地でバイトをしたんだ。
──期間限定のお化け屋敷でな。
現代 男主人公 一人称 お化け屋敷
秋風が吹くと思い出す 友達の笑顔。
それは司がまだ小学生のころの話。
司には、いつも笑顔の、けれど大人しくって、自己主張が苦手、友達なんて司だけじゃなかろうか?
そんな友達がいた。--過去形ーー
無邪気な小学生の噂は、友達を殺し、司の中の時計は止まった。
そんなことを、この時期になると、まるでそれが昨日の出来事のように鮮明に、思い出されるのだ。
それが友達からのメッセージだと気づいた時、司の中の時計の針が、ぐるぐると逆回転し始める。
残酷な描写あり おもひで わすれもの 過去 せつない
僕、碓氷怜治は病院で働くしがない心霊スポットが好きな三十路の医療従事者。僕が朝の電車通勤で座って寝ているときに、突然女性から口づけをされるという不思議な経験をすることになる。そしてその夜中、病院から治療で呼ばれてタクシーで向かう中、霊感も何もないはずの僕の周りに、奇怪なことばかりが起き始めることになる。追い詰められていく僕はその女性が誰であるか悟ることになる。それはただ、命を思った単なる言葉だった。