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文学少女の緩やかな破綻

ーー本の世界へ行ってみたいーー
私は、ずっとそう願っていた。計算し尽くして作られた、完璧なあの世界へ行けたらどんなにいいだろうって。

そんな、ありきたりな願い。
それは、私が想像していたより簡単に。
そしてあまりにもあっさりと叶えられることとなる。

「こんばんは、お嬢さん」

黒猫に導かれて訪れた理想郷。
痛みも恐怖もない、素敵で幸せな世界。
だから私は、気付けなかったんだ。
気付かなきゃいけなかったのに。

こんなの、限られた夢でしかないんだ。って。

でも、もう、遅い。

さぁ、あなたもこっちへおいで?
大丈夫、怖がらなくていいんだよ。
だってここはーーーー……

残酷な描写あり 本 少女 黒猫

小説情報 短編 怖い:14 ID:288889雨夜 紅葉

夢物語~願い~

 7月1日、高校1年生の少年・神原真琴は妙な夢を見た。幼稚園に入ったかどうかぐらいの赤い服を着た女の子。右腕は肘から下がなく、左腕は醜く腫れあがっている。そして、その少女を虐待する、どこか見覚えのある大人の男女2人組。夢の舞台は、どことなく親近感がわく、見たことも無い部屋。小さな本棚と真っ白な壁紙の部屋。
「ねぇねぇ、おててつないで!」
 夢を通じて、少女はたった1つの願いを叶えるために『無邪気な笑顔』を撒き散らす。恐怖さえ覚える、どこまでも『無邪気な笑顔』を。

残酷な描写あり 夢 通りゃんせ こっくりさん 七夕 心理学 童謡 奇形 虐待 ご都合主義

小説情報 連載(全19部) 怖い:14 ID:307332木林森

予知夢

 正夢……というものを見たことがあるだろうか。
 僕はそれを毎日見ている。
 夢で見たことが現実でもそのまま起こっている。
 予知夢といってもいいかもしれない。
 夢の内容と現実での一日が全く同じなのだ。
 夢の出来事をあまりにも忠実に再現する現実の日々。
 その日の天気も夢と同じ。
 友人と交わされる言葉も夢と同じ。
 弁当の中身も、テレビ番組の内容も、夢と同じ。
 そして自分がとる行動さえも、夢と同じ。
 それは避けられない。
 毎日毎日、僕は全く同一な内容の夢と現実を、行ったり来たり。
 いったいこれは、どういうことなのだろうか。
 僕には何も分からない。
 これは現実か、それとも夢か。

恐怖 中学生 予知夢 正夢 現代(モダン)

小説情報 短編 怖い:6 ID:161856赤倉博也

石畳

 私の少女時代、まだ祖母が生きて同居していた時、森と田んぼと自然に囲まれた場所に住んでいた。
 父母と祖母、そして私と妹。近所に住むみっちゃん、未だに全部覚えている。
 ある夏の嵐の夜、トタン屋根が叩き壊されるのではないかと思えるほどの豪雨の夜。私は日本の夜に出会った。
 その時の恐怖とも夢とも判別のつかない感情は、大人になった今でも時折思い出し、確認に行きたくなる。
 あの神社はまだ残っているのかと。
 そしてあの夜をまだ彷徨っているのだろうか、と。

小説情報 短編 怖い:15 ID:258382きり

また会えたね……

また会えたね……

 あなたは、どなたかに会いたいと思ったことはありませんか? 亡くなった方に会いたい思ったことはありませんか? 会いたいって祈ったことはありませんか? その方もあなたに会いたがっているはずです。でも、気をつけてください……、きっとずっと一緒に居たがる筈ですから……。


 これはとある田舎、崖崩れで廃道になった道での出来事です。



    キキーッ

 急ブレーキの音が真っ暗な中、鳴り響いた。

「やっぱり道が無いじゃない……」

残酷な描写あり 廃道 現代(モダン)

小説情報 短編 怖い:10 ID:317075P.N.なの

雨漏り

陰鬱な雲。壁を這うかたつむり。
雨は強弱をつけながら延々と降り続ける。
そんなある日、私は自分の賃貸で借りている部屋の壁が湿っているのに気がつく。
雨漏りを疑った私は敷金のこともあり仕方なく不動産屋に連絡をする。
あくまで結露と言い張る不動産屋のやる気のない対応にいらついたその夜、私は奇妙な夢を見る。

ツッコミどころ満載のシチュエーション。
なんで気がつかねえんだよ!的な展開。
いやそこは普通に殴れよ!な主人公。
ベタにベタを重ねた現代怪談を目指して書きました。
あまりにもベタなので似たような話があったらごめんなさいです。

現代怪談 ベタ

小説情報 短編 怖い:30 ID:287083藤原ゴンザレス

恨みを晴らします(1000)

 “呪霊師”というものを知っているだろうか。
 除霊師なら聞いたことがあるだろう。悪しき霊を駆除する存在。
 簡単に言えば、呪霊師とは、その真逆の存在。悪しき霊を駆使して、人を呪わせる存在。
 元来、人の想いには特別な力があるとされる。それは強ければ強いほど、純粋であればあるほど、何かを起こす。
 それは、果たして善のみで言えることなのだろうか……
 悪意に満ちた想いも、ある種の純粋な想いと言えるのかもしれない。
 深く、淀んだ想い。全てを包む漆黒、邪気、怨念……
 それが他人に向けられたとき、その者は、呪霊師となるのだろう……

R15 バッドエンド オカルト 呪い 恨み 掲示板

小説情報 短編 怖い:271 ID:343840井平カイ

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