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必ずもらえる

 北澤秀平は、大手企業のお客様サービス室でクレーム処理を担当する29歳。
 ストレスのたまる仕事で不眠に悩んだ北澤は、深夜ファミレスで時間を潰すのが日課になっていた。
 練馬の幹線道路沿いのファミレスには、幼馴染の『エージ』こと清水栄次郎がアルバイトで働いており、人の少ない時間帯に良い話相手になってくれた。
  『エージ』は週末はライブハウスでベースをひく、売れないバンドマンで、日々の暮らしに行き詰まっていた。
 ある日、『エージ』は北澤に、相談をもちかける。

≪必ずもらえる≫

 ファミレスの隣に立つごく普通の民家には、不思議な看板が立て掛けてあった。

――どうせ、もらえるのはボールペンかポケットティッシュか。それか代わりに高価なものでも買わされるか。もしくは新手の宗教勧誘か。

 北澤は、そう忠告したのだが……。

小説情報 短編 怖い:15 ID:62945和泉あらた

侵食

 『私』はとある施設で多くの兄弟たちとともに生まれた。
『管理者』と呼ばれる存在により徹底された環境と栄養を与えられ、私たちは外の世界を知らぬまま成長をしていく。

 成長の過程で何度か『管理者』により選別されていき、最後に『私』を含む一握りのものたちが残された。
ある日、最後に残った『私』たちは『管理者』により施設の外で生きることを告げられる。

 初めて知る外の世界だったが、『私』たちは自分でも驚いたことにその環境に順応していった。
『管理者』の監視は続いていたが、私たちは半ば野生児と化しながらも自由な生活を楽しんでいた。

 
 兄弟たちと何気ない日常を送っていた『私』はある異変に気が付く。
なぜか兄弟たちはその異変に気が付く様子がない。
『私』だけがおかしいのか?
この異変は何なのだろう?

――やがて、その異変は徐々に『私』たちの日常に侵食していき、気付いた時には、もう、全てが手遅れだった――

SF調ホラー短編作です。
侵食されていく恐怖に、少しでもヒヤリとしていただけたら幸いです。


残酷な描写あり SF風 独り語り 怖さ軽め

小説情報 短編 怖い:3 ID:345124高橋りゅう

刻まれた名前

 ボクは、傍観者だ。
小学生の鬼灯航(ほおづき わたる)は、そんな思いを抱えながら、孤独な学生生活を送っていた。
 とある真夏の昼休み。クラスメイトの交す会話を盗み聞きしていた航は、成り行きで菊池岳志(きくち たけし)、愛称ガクと、お化けがいるという噂の、近々取り壊される予定の今は使われていない旧校舎に、一緒に肝試しに行くことになってしまう。
 真夜中の旧校舎で、二人を待ち受けるものとは。
 真夏の夜に起きた、少し怖くて、少し切ない、そんなお話。

R15 残酷な描写あり 肝試し 少年 小学生 学校

小説情報 短編 怖い:2 ID:327595達花雅人

階段の踊り場で

「あー、この暑いのにエレベーター壊れてんのかよ! くそっ!」

── それは、私がまだ家を買う前の出来事。

 私は、大企業の下請け会社で設計作業員として勤めている。結婚を機にオンボロアパートから、二人でも暮らしやすい賃貸マンションに越してきた。会社からの距離も近く、周囲にスーパーやコンビニのあるそのマンションは、川が真横を流れているせいか、夏場でも涼しく、特に一番上の階である5階に居を構える私としては、夕方ちょっとでも雨が降ってくれればクーラー要らずになるほど涼しくなったので助かっていた。
 その日は、いつもよりは早く、だけど一般的な会社員にはやや遅いと感じられる9時過ぎに帰宅の途についた。しかし、エレベーターの故障に遭い、階段を使用さぜる得なくなる。
 その階段の踊り場で、私は、奇妙な男と会う……

1人称 最後だけ3人称

小説情報 短編 怖い:246 ID:157016榎木ユウ

白 鷺 《はくろ》

白 鷺 《はくろ》

何処の国か、何処の時代か定かでは無い。人里離れた山間で独り暮らす男は、猟を生業としていた。

猟師は、ある日、自らが仕掛けた罠にかかっている白鷺(しらさぎ)を捕えた。
金の羽根を所どころに持つ、珍しく美しい白鷺であった。
猟師はこの白鷺をあばら家の様な我が家に持ち帰る。

竹で編んだ籠に、この金の羽根持つ白鷺を閉じ込め、土間に置く。
すると夜に猟師の家を、不思議なものが訪れる様になった。
怖れを知らぬ猟師は、不思議な夜を重ねて行く。

残酷な描写あり

小説情報 短編 怖い:30 ID:317600nicika

Real Doll、あるいは人間であることの証明

 引きこもりの少女・ノゾミは双子の姉・ヒカリに秘密を打ち明けられる。
 ヒカリは五感を徐々に奪われる呪いにその身を侵されていた。死期を悟ったヒカリは妹のノゾミに希望を託す。
「ノゾミ、あなたならきっと解き明かせる。絶望を打ち破れる。あなたなら『Real Doll』を救い出せる」と。
 ヒカリはその一ヶ月後に自ら命を絶ってしまう。ノゾミは、「呪いを打ち破ってほしい」というヒカリの願いを叶えるため、その呪詛を体に宿すことに決めるのだった。
 『Real Doll』というその呪いは、少年の声でノゾミに問いかける。
 人間の定義は、それを失ったら人間でなくなってしまうものは何、と。

 呪いに蝕まれながら過ごすうち、ノゾミは『Real Doll』の持つ悲しい過去を知ることになる――。

R15 残酷な描写あり 人形 引きこもり 双子 いじめ 現代(モダン) ? サスペンス

小説情報 連載(全6部) 怖い:7 ID:215048深山瀬怜

約束

夜中-

俊之は、こっそり家を出た。
部屋に隠していた靴を履き、窓から出ると、2階からゆっくりと家を囲んでいる塀の上へと降りる。

俊之「…母さんたち気づいてないな?」

俊之はそう呟くと、塀からすべるようにして飛び降りる。

ふと、まだ灯りの漏れる家に振り返る。

俊之「…父さん、母さん…ごめんね。…でも、僕はもう無理。」

そう呟き、家を後にして学校に向かった。

……

学校に着くと、鍵の壊れた裏戸を開け、校舎の中に入った。
…そして、自分の教室に向かう。

俊之「…死ぬんだ…絶対に今日死ぬんだ…」

俊之はそう自分に言い聞かせるように呟きながら、教室のドアを開いて中に入った…。

夜の学校 受験生 兵士

小説情報 短編 怖い:1 ID:112501立花祐子

館の化物

とある町……仮にA町と名付けよう。その町ではとある噂が女子高生の間を駆け回っていた
『幽霊が出る館』
普通はあははと笑われながらスルーされるような話題だ。だが、噂の中には『一度入ったら出られない』というのもあった
ならば、何故そんな噂が広まっているのか
そんな当たり前の質問を、とある女子校生、香李(かおり)は噂を話してきた仲間に話していた
「大体、出られたからそういう噂が広まったんじゃない?デマだよ。デマ」
「まぁ、そうだよねぇ」
と、相槌を打ったのは香李の友人の一人、加奈子(かなこ)
「でも、本当だったら怖いよね……」
想像したのか、怖がっているのは霊陽(れいひ)
「でもよぉ、少し面白そうじゃねぇか?香李と加奈子は少し無関心すぎだぜ」
と、言ったのは噂を他の三人に話した張本人、尚(なお)。男口調だが、立派な女子高生である
この四人は学校の中でも殆ど固まり、休日はよくゲーセン等に遊びに行く仲良し四人組である

R15 残酷な描写あり

小説情報 短編 怖い:2 ID:204022黄金馬鹿

関わるな

 突如学校から姿を消した甥。誰もが甥の捜索を止める中、比木谷は自分だけは甥を見捨てないという誓いを立てる。数少ない情報を手繰り寄せてみるも、これといって収穫はなく、残った希望は甥が行方不明になったとされる祖父の家だった。すると、どこからともなく聞こえてくる女の笑い声。『――早く諦めなよ』という見えない言葉が比木谷を追い詰める。女の誘惑から必死に抗いながら家の中を探索するも、比木谷に与えられるのは全身を震わす寒さだけだった。その時、行方不明中の甥から助けてという救援の連絡が――。

 初参加ですがよろしくお願いします。

申し訳程度の 行方不明 現代 シリアス 電話

小説情報 短編 怖い:1 ID:73990秋花

トイレさん

 西校舎1階の男子トイレ。
 そこのトイレの真ん中の個室には、幽霊がいるらしい。
 出る、じゃなくて、いる、という言い回しは、人によっては少し違和感を感じないでもないかもしれないが、そう言われているのも仕方がないことだろう。
 と、いうのもその話の詳細は、放課後になると、その個室から不気味な声が漏れ出してくるというものなのだが、誰も肝心の幽霊の姿を見た者はいない、なんとも微妙なレベルの怪談話であるからだ。


 学校の怪談で、誰でもひとつぐらいは聞いたことがあるであろう、トイレにまつわる話。

R15 残酷な描写あり 蓮堂大毅

小説情報 短編 怖い:3 ID:326807さとうさぎ

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